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言わない
最近クライアントにあれこれ言わないようにしている。
以前のスタンスは言いたい事は言う、提案はどんどんすると言う方向で進めていた。
最近思うのが、それが企画に繋がったり、形を成す事もあるけれど、ほとんどの場合「デザイナーの理屈っぽ言い訳」になっているパターンが多い。
それと分業化されていて、最近関わっている案件だと、いわゆる企画屋を入れて行う事が多いので、インタビューやら何やら色々な費用が掛かっている。
それ以上にかなりの人員がプロジェクトに関わっていることが多い。
そこで僕の一言で嫌な思いをさせる必要も無い。提案してもすでに決まってしまっている事は、覆らないわけだし。
相変わらず打ち合わせ翌日にデザイン出し、提案して通ったら構築までを一週間位で行っているので、考える時間もそれほどあるわけではない。
ビジネスとして考えると、円滑に進める方法を取る事が良いのかも知れない、と最近は大人な解釈を持って進めている。
自分の行いたい方法や考えがあるのであれば、それが出来るステイタスと環境を持ってからなのだな、とつくずく痛感した。
足踏みしている現状維持が大嫌いなので、そろそろ本腰入れて頑張りたいです。



新商品のキャンペーンサイト何かをよく作っているんだけれど、大体言われる事が「商品をもっと目立たせたい」と言う要望だ。
勿論その気持ちは分かるけれど、消費者としてはあまりそこは関係が無いとも思える。
欲しいと思えるものの選定をどうシンプルに伝えるのか、と言うのは広告業界全体に言える事で、タレントを使って目立ったとしても、商品が負けてちゃ意味が無い。

例えばシャンプーなどのCMで綺麗な女性が髪の毛をなびかせるシーンを目にするけれど、あれは商品が目立っているとは言えない。しかし大きな効果があるのも事実。
上記のように、業界として当たり前な事がまかり通るのは常識やデザイナーのスキルとされる傾向が強くあるので、デザインの位置づけや、プロジェクトを組む前にしっかりとデザインについての意見を述べるのが正しいと思う。

現状は「作業人」としてまとまっておく必要があるので、この辺の提案をしないようにして、こそこそ書き溜めたり、友人と話して発想や転換を主とした思考を落とさないようにしたいと思っている。
ただ、実務レベルでそれが行えていないと、どうしても低下するのが目に見えているので、やはりさっさと次のシーンで仕事がしたい。
いつまでも同じような事していても意味が無い。
by doggy_kou | 2007-06-30 21:37 | デザイン
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by doggy_kou